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2023年 明けましておめでとうございます!
2023-01-01
2023年
 明けましておめでとうございます!

 私たち草の実会も無事新年を迎えることができました(これを書いているのは昨年末ですが)。
 新年を迎えるということは、前の年の心に残るできごとを振り返り、新しい年にあたって夢や希望を語り、知人・友人・家族・仲間といい年となるように気持ちを分かち合うことなのかなと思います。
 今年はこれがしたい、今年はこんなことを目指したい、今年こそあれに挑戦したい・・・・・と。
 こんなことを語り合い、新年を迎えたことを喜びたいものですが、振り返るに前年2022年はきつい一年でした。
 新型コロナウイルスによる感染症は終息どころか再び拡大しています。人口と比較した北海道の感染者数は高いままです(昨年11月時点)。草の実会では、この3年間でポツポツ感染者が出ていたものの感染が広がることなく過ごせていたのですが、複数の感染者が出たことで、リトルローズは、8月に計4日間、工房もくは、8月に1日、閉所しました。10月末と11月下旬に何人もの感染者が出て、平岸の里を2日間ずつ閉めました。また、便利屋くれよんでも11月上旬と11月下旬に各2名の感染者が出て、計5日間の閉所としました。いつ感染してもおかくないほどウイルスが身近にあることを実感させられました。
 新型コロナウイルスの感染がおさまらないだけではありません。
 昨年の春にはロシアによるウクライナへの侵略戦争が起きました。未だ世界ではあちこちで戦争、武力紛争が続いています。世界はこれまでも、そして今も平和な世界ではないことは理解していたつもりですが、それでもいわゆる先進国同士での戦争が起こるとは思ってもいませんでした。しかもこのウクライナでの戦争はウクライナの人々だけでなく、世界中の人々にも大きな影響を与えています。食糧難、エネルギー不足、経済活動・流通の停滞。軍事的勝敗が最優先になりあらゆることに大きな影響が出てきています。
 この国でも、7月の参院選中に元首相安倍晋三が銃撃され死亡する事件が起きました。そしてこれをきっかけに、長年にわたって自民党と旧統一教会が癒着していたことが明らかになりました。強制献金や集団結婚や養子の斡旋など宗教活動とは言えないことを続けている旧統一教会との醜い関係が次々と明らかになっています。
 そして、物価もどんどん上がっています。原材料、エネルギーを輸入に頼るこの国はほぼ全てのものが円安の影響を受けて値上がりしています。一方働く人の賃上げも語られていますが、一部の大企業を除いて多くの働く人たちの賃金を上げられる要素は見えません。上げたくても上げるためのお金がないのです。私たちのような福祉の場では、国が福祉サービスの報酬を改定してアップしなければ賃上げの財源はどこにもありません。この先は泣き言になってしまうのでここまで。

 2022年はきつい年でした。それでもみんなは元気に通ってきています。
 みんなりっぱな大人なのだから、家にこもって遊んでいるわけにはいきません。仕事場でもマスクをつけ、手洗い、部屋の空気の入れかえをしっかりやり、自分のやることをしっかり担っています。同時に、職員たちもみんなと向き合うため、多くの自制をして働き続けてくれています。北広島市に〝引きこもって〟いる私としてはみんなに頭が下がります。2023年もこの踏ん張りを続けていきたいものです。

 2022年はきつい年でした。いまだ2023年を明るい一年として見通せません。
 ウクライナの人たちは厳しい冬を過ごせているのだろうか、アフリカ、中東の人たちに食糧は届いているのだろうか、パキスタンの水害にあった人々の住む家は、・・・・・。この国でも、コロナの影響で職を失った人たちは次の仕事が見つかったのだろうか、感染対策と経済活動の継続が両立するのだろうか、増えていると言われるホームレスの人(ひと)たちはこの冬をどう過ごしているのだろうか、医療関係の方々は今年も仕事最優先の働き方を続けられるのだろうか・・・・・。

 そして私たちは?
 一年前の会報の巻頭言に新型コロナの感染症が「・・今年こそよくなることを心から期待する。」と書いたが、まだ先のことのようです。みんなでいっしょの食事会や旅行、気の合う友とのカラオケや遊園地、彼女(彼)とのコンサートやライブ・・・まだまだ先になりそうです。今年も今まで通り感染対策をしっかり続けていけるだろうか・・・。

 それでも2023年、あきらめやがまんではなく、もっと前を向いて過ごしていきたいです。
 経験したことのない世界規模での感染症を目の前にしても恐怖や先が見えないことで我を忘れることもなく、基本的な感染対策を取り続けられている私たち。自分のためだけではなく周りの人のために行動することのできる私たち。この国で、そして他の国でコロナ以外にも苦しんでいる人たちのことを思うことができるようになった私たち。今を生きる人たちのことだけでなく、この先、何十年何百年後に生きる人たちのことを想うことができるようになった私たち。こんな想いと行動の先にこそ新型コロナ感染症にも負けない私たちの生き方、暮らし方があるのではないでしょうか。

 感染対策を続けながら、コロナで生活がキツくなった人たちのことを思い、できることをしたい。ウクライナを始めいまだに戦争や紛争で苦しんでいる人たちのことを思い、できることをしたい。気候変動で苦しんでいる人、未来の人たちが苦しむことのないよう二酸化炭素を減らす取り組みを進めたい。
 〝行動する〟〝何かをする〟と言っても簡単なことではないけれど、まずはできるところから。募金、寄付はどうだろう。共同募金、日本赤十字社、国境なき医師団(MSF)、国連世界食糧計画(WFP)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、NPO法人ロシナンテス、ペシャワール会、・・・・・などなど、などなど。

 あらためて
 2023年、あけましておめでとうございます。
 何があっても、今年をいい年にしましょう!

               2023年1月1日                
                社会福祉法人草の実会 理事長 手塚 玄



社会福祉法人草の実会
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